福島県富岡町とQUICKはデータとAIによる社会課題の解決を目的としたアクセラレータープログラムを開催します
福島県双葉郡富岡町はオープンイノベーション施策として富岡町アクセラレータープログラム「TWBアクセラレーター2024(TWBA2024)」を開催いたします。 今年度第一回目のTWBA2024では、パートナー企業となる株式会社QUICKとスタートアップ企業の連携によるオープンイノベーションの実現を目指しており、富岡町が抱える地域課題及びパートナー企業が解決したい社会課題や実現したいテーマに基づき、斬新な発想や技術を有するスタートアップ企業とのマッチングを行い、事業化に向けた支援を行います。 株式会社QUICKは、日本経済新聞社グループの金融情報サービス会社として、50年以上にわたり世界の証券・金融情報や政治・経済情報をリアルタイムで配信してきました。近年は「データで社会を見える化する会社」のメッセージを掲げ、データの利活用が社会課題全般の解消に繋がるとの思いから、地方創生に係る各種事業を支援しています。これまで培ったデータに係る豊富な知見と基盤を活かしたアクセラレータープログラムを実施します。 株式会社QUICKが提供するデータ可視化基盤の「QUICK Data Cast(QDC)」や情報発信基盤の「QUICK Smart Brain(QSB)」といったサービスリソースをベースに、スタートアップ企業との連携を通じて、小規模自治体における新しい地方行政スタイルの実現を目指します。医療や防災、交通など市民生活に係るさまざまなデータを活用し、データにもとづく政策立案(EBPM)や、被災地の復興支援、住民と自治体の相互理解促進など、地域社会が直面する様々な課題に対して、革新的なソリューションを提供できるパートナーを求めます。
データ可視化プラットフォームや情報発信プラットフォームを活用し、災害時の状況把握と対応の迅速化につなげます。具体的には生成AIやSNSデータや関連技術を活用し、リアルタイムでリスク情報を収集、可視化することを目指します。住民参加型の情報アプリやそこで収集したデータと連携することで、地域全体の防災意識を高めるとともに、自助・共助の体制を強化できます。これらのデータを分析し行政とも共有することで、より効果的な防災計画の策定と実施につなげ、地域の安全・安心を確保できます。
SNSネットワークや健康アプリなどの属性データとの連携、あるいは国民健康保険データの取得を前提に、県民・町民のライフステージに合わせた統計的な健康情報を可視化・共有し、住民の健康増進を図ります。防災等でも利用できる住民参加型の情報共有アプリなども活用し、地域全体の健康意識を高めるとともに、住民の健康意識の高まりや情報の共有を支援できます。
データに基づく政策立案(EBPM)の実現を通して、小規模自治体の新たな行政スタイルの確立を支援します。データ可視化・利活用プラットフォーム(QDC)を活用し、特別なスキルが無い行政職員であっても、データの分析や検証が可能な環境を提供します。また住民参加型アプリなどとのデータ連携により、リアルタイムで住民や地域の課題を把握できるようにします。こうした取り組みにより、復興政策の効果検証や長期的な復興プロセスの最適化、さらには透明性の高い行政運営や効果的な行政サービスの提供につなげます。
データやAI活用に係るリソースを活用し、行政業務、地域コミュニケーションのデジタル化や生成AI活用による高度化を支援します。地域の人材リソースやスタートアップ企業の先進的な技術などを組み合わせ、データの制作やクレンジング、分析などを主軸に据えた新たなデータ事業の創出を図ります。
私たちQUICKの運営チームは、データソリューション事業担当の執行役員をはじめ、国や地方自治体向けの事業に経験豊富なプロジェクトマネージャー、データアナリスト、システムエンジニア、企画担当など多様な専門家で構成されています。金融情報サービスで培ったデータ収集・分析の基盤やノウハウ、可視化コンテンツ開発スキルを活かし、富岡町や双葉エリアの課題解決に全力を尽くします。データの力で地域に新たな価値を提供し共に成長する関係を築いていきたいと考えています。
私たちQUICKは、「TWBアクセラレーター2024」を通じて、データの力で地方行政に新たな価値をもたらすことに全力を注ぎます。50年以上にわたり培ってきた金融情報サービスのノウハウと、最新のテクノロジーを融合させることで、富岡町をはじめとする地域社会の課題解決に貢献します。 特に、地元企業との連携強化に重点を置き、地域に根ざしたイノベーションの創出を目指します。将来的には、このプロジェクトで得られた知見や成果を基に、富岡町の地元企業との協業をさらに拡大し、持続可能な地域経済の発展に寄与したいと考えています。 データを通じて地域の可能性を最大限に引き出し、住民の皆様とともに新しい地方行政のモデルを築き上げることに、大きな期待と熱意を持って取り組んでまいります。
エントリー頂いた内容を元に、次のステップであるオンラインブラッシュアップにお進み頂けるかを主催者側で決定し、その結果をご連絡いたします。
WEBの専用コミュニケーションツールを利用して、選定事業案エントリー内容のブラッシュアップを行います。
ブラッシュアップを経て、次のステップであるプレゼン・ディスカッションにお進み頂けるかを主催者側で決定し、その結果をご連絡いたします。
【エントリー条件補足】
・事業会社においては「とみおかワーキングベース」の会員であること。スタートアップにおいては、アクセラレーションに選定後「とみおかワーキングベース」の会員となること。
・法人格を有すること。
【対象とするスタートアップ】
・創業後概ね10年未満かつ、以下のいずれかに掲げる中小企業であること。
・ものづくりやIT分野の製品・サービスを提供・ローンチを目指す事業者(シード期)
・事業(製品・サービス)を既に有しており、拡大する段階のスタートアップ(シード期~アーリー期)
・IPO(新規株式公開)やM&Aなどに向けて事業成長を目指す段階のスタートアップ(ミドル期~レイタ―期)
・ギャンブル、政治、宗教、反社会的内容、公的にふさわしくない内容の企画 ・法律に違反する企画 ・サービスの売り込み
以下の条件を満たす企業。 ・当町やこの地域特有の課題を認識し、「イノベーション・コースト構想」、「富岡町災害復興計画」を理解している事業者であること(事業者所在地は問いません)。 ・市町村税を完納していること。 ・次の(a)、(b)のいずれにも該当しない者であること。 (a)提案内容を自らが実施できない事業者、当町が連携を行うにふさわしくないと判断した事業者等 (b)暴力団員(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第77号)第2条第6号に規定する暴力団員をいう)又は暴力団(同法第2条第2号に規定する暴力団をい う。)若しくは暴力団員と密接な関係を有する者
備考
本プログラムは、開催企業がエントリー企業と直接やりとりを行うプログラムとなります。
エントリー後のやり取りは直接開催企業とご実施ください。